おはようございます☀
北九州市八幡東区のマッサージ鍼灸サロン インプルーブです。
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肩関節周囲だけのアプローチにとどまらず、全身の他の部位(特に胸郭、骨盤、下肢など)を評価・施術しなければいけない理由は運動学における「キネティックチェーン(運動連鎖)」と「姿勢によるアライメント変化」にあります。
肩は独立して動いているわけではなく、身体全体の骨組みや筋膜のつながりの中で機能しています。
1.全身を見なければいけない理学療法・運動学的理由
① キネティックチェーン(運動連鎖)の不全
腕を前に上げたり横に広げたりする動作は単に肩関節だけが動いているのではありません!「足底での踏み込み → 骨盤の立ち上がり → 脊柱(胸椎)の伸展・回旋 → 肩甲骨の上方回転 → 肩関節の挙上」という一連のエネルギー・運動の伝達(運動連鎖)にて成立しています。
他部位に制限があるとその不足分を肩関節が過剰に肩代わり(代償動作)することになり、肩関節周囲の組織に過剰なストレスが集中して炎症や可動域制限の長期化を招きます💦
② 猫背(円背)・スウェイバック姿勢によるメカニカルストレス
骨盤が後傾し、胸椎が後弯(いわゆる猫背)すると肩甲骨は外転・下傾・内旋の位置で固まります。
この位置では肩甲骨の上方回転が物理的に制限され、腕を上げる際に肩峰と上腕骨頭が衝突しやすくなります(肩峰下インピンジメント)。肩周囲だけをほぐしても土台となる姿勢が変わらなければ、腕を上げた瞬間に再び構造的なぶつかりが生じます。
2.具体的におさえるべき部位とアプローチ方法
肩の可動域を根本から広げるために評価・アプローチすべき主要な3エリアです🙂↕️
① 胸椎・胸郭(最も重要)
機能と理由:腕を180度フル挙上する際、胸椎の伸展(背中を伸ばす動き)が約10〜15度必要です。デスクワーク等で胸椎が屈曲(丸まった状態)で固まると肩甲骨が前傾して挙上域が著しく制限されます。
アプローチ:
胸椎伸展・回旋ストレッチ:フォームローラーを背中の下に置き、胸を開く動作や四つ這いで胸を捻るエクササイズ(スレッズ・ザ・ニードル)。
胸郭の可動性向上:肋骨周りの呼吸筋(外・内肋間筋)のリリース。深呼吸と連動させた胸郭の拡張。
② 胸筋群(大胸筋・小胸筋)およびラットライン(広背筋)
機能と理由:体幹前面にある小胸筋は肩甲骨を前傾・下げる方向に引っ張ります。また背部にある広背筋は上腕骨を内旋・内転させる強力な筋肉です。これらが短縮すると肩甲骨の正常な滑走運動が阻害されます。
アプローチ:
小胸筋のストレッチ/ダイレクトリリース:烏口突起のやや下側をリリースし、肩甲骨の後傾動きを取り戻す。
広背筋ストレッチ:壁に肘をついて胸を落とし、体幹側面から肩甲骨下角にかけての突っ張りをストレッチする。
③ 骨盤・股関節(土台の調整)
機能と理由:骨盤の後傾は脊柱全体の屈曲を誘発し、胸椎の丸まりに直結します。立位や座位での肩の挙上動作において骨盤が適切に前傾〜ニュートラル位置を保てるかが肩甲骨の位置を決定づけます。
アプローチ:
腸腰筋・大腿直筋(股関節屈筋群)の柔軟性確保:骨盤の正しく立ったアライメントを作る。
ハムストリングス・臀筋群の柔軟性:骨盤の過度な後傾を防ぐ。
まとめ
肩関節:症状が出ている被害者
胸椎・胸郭・骨盤:動きの制限を引き起こしている加害者(根本原因)
四十肩・五十肩の可動域制限を効率よく改善するためには整体やマッサージで胸椎や骨盤のアライメントを整え、運動療法にて全身の連鎖(胸椎伸展や股関節の運動)と肩の動きを統合していくアプローチが臨床的にも非常に重要です👍
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この記事の執筆・監修:院長富田(厚生労働大臣免許保有:あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師/バイオメカニクス・運動連鎖に基づく根本改善専門)