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北九州市八幡東区のマッサージ鍼灸サロン インプルーブです。
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肘の持続的な屈曲が肩こりを引き起こすメカニズム
肘を曲げたままの姿勢が長時間続くと単に腕が疲れるだけでなく肩関節・背中や首の広範囲にわたる不調、すなわち肩こりの主要な原因となります。これはヒトの身体を構成する筋肉や関節の複雑な連携システムが関わる力学的な問題です。
1.二関節筋(上腕二頭筋」の過緊張と影響
肘を曲げる時に最も働く筋肉は力こぶを作る上腕二頭筋です。この筋肉は肘関節をまたいでいるだけでなくその腱(長頭と短頭)が肩関節にも付着している二関節筋(にかんせつきん)です。
デスクワークやスマホ操作等で肘を90度近く曲げた状態が長時間続くと上腕二頭筋は常に短縮した状態、つまり過緊張の状態に置かれます。
この過緊張が引き起こす影響は以下の通りです。
肩関節の安定性低下と内旋優位:上腕二頭筋長頭は上腕骨頭(腕の骨の先端の球状の部分)を肩関節の受け皿(肩甲骨)に引きつけ、前下方への脱臼を防ぐ重要な安定化作用を持っています。しかし、過剰に緊張すると上腕骨を前に引っ張り、肩関節を内旋(内側にひねる)させる力が優位になります。
巻き肩と猫背の誘発:肩関節が内旋すると肩全体が前方に突き出るような姿勢すなわち巻き肩(円背/猫背)を強く誘発します。
2.肩甲上腕リズムの破綻
健康な肩の動きは上腕骨と肩甲骨が約2:1の割合で協調して動く事で成り立っています。これを肩甲上腕リズムと呼びます。
上腕二頭筋の過緊張にて巻き肩・猫背の姿勢になると肩甲骨の動きが硬く制限されます。具体的には腕を上げる際に肩甲骨が適切に上方へ回旋する動きが妨げられます。
リズムが崩れた結果、本来は補助的に働くはずの僧帽筋や肩甲挙筋という首・肩の表層にある筋肉が腕を上げるための代償動作として過剰に働くようになります。
3.筋疲労と血行不良の悪循環
代償動作による特定の筋肉の酷使が肩こりの直接的な原因です。
筋緊張と硬化:僧帽筋等の筋肉が常に緊張し、疲労物質(乳酸等)が蓄積します。
血管の圧迫と血行不良:硬くなった筋肉は内部を通る血管を圧迫し、血流を悪化させます。
酸素・栄養不足:血行不良により筋肉への酸素や栄養の供給が滞り、疲労物質が排出されにくくなります。
痛み物質の蓄積:疲労物質や炎症物質が神経を刺激し、こりや痛みとして自覚されるようになります。
このように肘を曲げた姿勢は上腕二頭筋の過緊張→巻き肩・猫背→肩甲骨の動作制限→首・肩の代償的な酷使、という段階を踏んで慢性的な肩こりの悪循環を生み出すのです。
まとめ
肘を曲げたままにしておくと肩関節が変形するという表現は厳密には変形性関節症のような病的な変形を意味するのではなく長期間の不良姿勢により肩関節の安定性や可動域が損なわれ、機能的なバランスが崩れる事を指していると言えます。
肘の屈曲は肩関節の安定性を担う筋肉の緊張を高め、姿勢全体を歪ませる姿勢の起点となり結果として肩甲骨周りの筋肉に過度な負担をかけ慢性的な肩こりを引き起こすのです。
長時間座って作業をする際は時折肘を伸ばして腕を振り上腕二頭筋と肩甲骨周りの筋肉をストレッチする事が悪循環を断ち切る上で非常に有効です。
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